仮想通貨の始め方

【初心者向け】仮想通貨(暗号資産)の特徴や仕組みをわかりやすく解説

2022年2月25日

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仮想通貨アイキャッチ

仮想通貨というワードがニュースでも取り上げられるようになり、徐々に大衆にも認知が広がってきています。

しかし、現状このような認識の人が多いのではないでしょうか。

「なんか怪しくない?」
「あー、ギャンブルみたいなもんでしょ?」
「よくわからないしスルー」

これではもったいないです。

仮想通貨はこれから間違いなく暮らしを豊かにするイノベーションです。
今のうちから知識を深めておいて絶対に損はありません。

この記事を読めば、初心者の方でも仮想通貨の基本がしっかりと理解できます。
また、仮想通貨に対して少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです!

僕は2017年から仮想通貨に投資しており、それから日々情報収集しています。
そこで得た知見をもとに解説していきます!

仮想通貨(暗号資産)の特徴

仮想通貨とは、電子データでやり取りされるお金のことです。

日本円や米ドルとは異なり、通貨や紙幣は存在しません。

仮想通貨の法務上の名称は「暗号資産」です。金融庁が仮想通貨の呼称を変更すると発表し、2019年5月に可決されています。しかし、日常的には仮想通貨と呼ぶ人が多数派かなといった印象です。また、グローバルでは「Crypto currency(暗号通貨)」が正式名称で、クリプトと呼ぶこともあります。

仮想通貨=暗号資産=クリプト という認識でOKです。


代表的な仮想通貨に、ビットコイン(BTC)イーサ(ETH)があります。

電子マネーとは何が違うの?

仮想通貨は、ブロックチェーンで管理されているのが特徴です。


電子マネーは、発行元である企業が管理運営していますが、仮想通貨は全ての取引がブロックチェーン上で管理されています。

ブロックチェーンとは

ネット上に公開されている、取引履歴の管理台帳。


続いて、代表的な仮想通貨であるビットコインについて見ていきます。

ビットコイン(BTC)とは?

ビットコインは、世界初の仮想通貨です。

サトシナカモトという謎の人物が書いた論文によって生み出されました。

時価総額は堂々の1位で、2022年8月現在、仮想通貨全体の約40%を占めています。

ビットコインドミナンス
引用:CoinMarketCap



ビットコインの特徴は下記。

  • 中央管理者がいない
  • 発行上限枚数がある

それぞれ説明していきます。

1.中央管理者がいない

法定通貨は国が発行しますし、電子マネーは企業が発行します。どちらも中央管理者がいます。

一方、ビットコインには、総理大臣も社長も存在しません。

中央管理者がいなくても、スムーズな取引を実現しているんです。


中央管理者がいないことで以下のようなメリットがあります。

  • 中央管理者の信用リスクに左右されない
  • 規制リスクがない
  • 余計な管理コストがかからない

例えば、A社が発行するAコインをたくさん持っていたとしても、A社が倒産してしまったらAコイン自体も消滅します。もしかしたら、B銀行で預金封鎖が起こるかもしれません。

このように、私たちのお金は中央管理者の手中にあると言っても過言ではありません。

そんな中央集権的な体制からの脱却を目指すのが、ビットコインをはじめとする仮想通貨なんです。

なるほど。けど、管理者不在なのにお金のやり取りするのは不安だな…

安心してください!ブロックチェーンという技術を使うことで、管理者がいなくても安全に取引することができます。


ブロックチェーンの仕組みは後述します。

2.発行上限枚数がある

法定通貨の場合、経済状況に応じて発行枚数を操作することができます。

一方、仮想通貨の場合は発行上限枚数を設けている場合があります。

ビットコインの発行上限枚数は2100万枚です。

これにより希少性を保ち、価値が維持されるようになっています。

ビットコインとアルトコイン

ビットコイン以外の仮想通貨の総称をアルトコインと呼びます。

正式名称は「Alternativr Coin(オルタナティブコイン)」で「代替のコイン」という意味です。

イーサ(ETH)もアルトコインの1種で、それ以外にもリップル(XRP)、テザー(USDT)などがあります。

ビットコインとアルトコイン

多くのアルトコインは、ビットコインのプログラムを基にしたもので根本的な仕組みは同じです。しかし、ビットコインから派生したアルトコインはそれぞれ異なる特徴を持っています

例えば、イーサはイーサリアムプラットフォームの基軸通貨としての機能がありますし、リップルは送金スピードが早いという特徴を持っています。

これらは日本の取引所でも売買できるメジャーなアルトコインですが、それ以外にも数千種類もあると言われています。

アルトコインの中でも、時価総額が低く知名度も低い通貨は「草コイン」と呼ばれます。

仮想通貨(暗号資産)の仕組み

仮想通貨は、以下の画期的な仕組みによって、中央管理者を介さずにセキュリティの高い経済活動を可能にしました。

  • 公開鍵暗号
  • ブロックチェーン
  • マイニング

・公開鍵暗号によってなりすましを防止し、

・ブロックチェーンによって誤った取引を防止し、

・マイニングによってインセンティブを与え
継続して機能する仕組みを構築している。

と、大枠はこんな感じです。
詳しく解説していきますね。

1.公開鍵暗号

取引をする際、2つの鍵を用いてなりすましなどを防止する仕組みです。

情報に鍵をかける「公開鍵」と
情報の鍵を開ける「秘密鍵(プライベートキー)」を使います。

下の例を使って説明します。

公開鍵暗号
出典 udemyメディア https://udemy.benesse.co.jp/development/blockchain/public-key-cryptography.html

このようなフローを踏むことで、
第三者に情報が漏洩することなく、安全に取引ができます。

ここでは詳しい解説は割愛しますが、
公開鍵暗号方式では、公開鍵と秘密鍵を用いることで情報に秘匿性をもたせセキュリティを高めることができる、というふうに覚えておきましょう。

公開鍵は誰でも知ることができますが、秘密鍵は自分しか知らない大切な鍵です。いわば、銀行口座の暗証番号のようなものです。絶対に誰にも知られないように注意しましょう。

2.ブロックチェーン

ブロックチェーンはインターネット以来の革命と言われています。
これから仮想通貨に限らず、様々な場面で利用されるでしょう。

ブロックチェーンとは日本語で、分散型台帳技術といいます。
これは覚えなくてもOKです。それよりも、ざっくりとでも仕組みを理解しましょう!

ブロックチェーンとは、すべての取引をネット上に公開し、みんなでその取引データを監視するシステムのことです。
ブロックチェーンには、仮想通貨が誕生してからの全てのやり取りが記録されています。

取引履歴を公開するのって、なんだか危なそう…

個人情報は公開されないので安心してください!あくまで公開されるのは取引履歴だけです。


従来の取引は、銀行のような中央管理者が管理していました。

私たちは中央管理者を信頼してお金を預けているわけですが、銀行や企業が不正を働かないとも限りません。また、管理者のサーバーがハッキングされた場合、個人情報が流失するリスクもあります。

その点、ブロックチェーンは、世界中のみんなで取引を管理することで、大きな運営母体に頼ることなく安全で透明性の高い取引を実現しています。

管理方法の変遷

「みんなで管理」ってもう少し詳しく教えて!

このツイートがわかりやすいと思います!

みんなが見ている前では、悪さできないですよね?

ブロックチェーンはそんな人間の性善説で成り立っているんです。


さらに理解を深めるために、実際にブロックチェーンを見てみましょう!

ブロックチェーンリアルタイム
https://chainflyer.bitflyer.jp/

これはビットコインのリアルタイムの取引データを表示したものです。

オレンジの箱の中には取引データがたくさん入っています。
例)太郎さんから花子さんに1BTCを送金


空から降ってきているカラフルな欠片が一つの取引データです。

右下の黒い箱が一番最初の取引が記録されているブロックで、時系列順に鎖で繋がれています。

執筆時点(2022/2/25)で724721ブロック分の取引データが集積していることになります。

このように、箱(ブロック)が時系列に鎖(チェーン)で繋がれて管理されていることからブロックチェーンといいます。


箱の中には一つ一つの取引データが記録されており、赤枠内のように重複した取引を防止してくれる仕組みもあります。

トランザクション例

3.マイニング

中央管理者がいないのに仮想通貨の仕組みが成り立つのはマイニングのおかげです。

マイニングとは取引データを承認する作業です。

承認とは簡単に言うと、めちゃくちゃ難しい数学の早押しクイズです。

プログラムから出題されるクイズに回答することで「いつ」「誰が」「どれくらいの量のビットコイン取引したか」というデータをブロックチェーンに記録することができます。

こうして承認された取引データは、暗号化され改ざんできないようになります。

この承認作業の報酬として、一番早くクイズに正解した人にはビットコインが支払われるという仕組みです。

マイナー報酬

その報酬目当てに、誰に頼まれたわけでもないのに、承認作業を能動的に行ってくれるわけですね。

ちなみに、このマイニングを行う人たちのことをマイナーと言います。

マイナーが取引を承認してくれることで僕たちは仮想通貨を送金することができるんです。

ちなみに個人がマイニングで稼ぐことはかなり厳しいです。今は企業が高性能パソコンを大量に用意して取り組んでいるからです。

マイニング
これは勝ち目ないですね、、

仮想通貨(暗号資産)のメリット

仮想通貨のメリットは以下の2つです。

  • 個人間でスムーズに取引ができる(Peer to Peer)
  • データの改ざんが非常に困難

1.個人間でスムーズに取引ができる(Peer to Peer)

今までも個人間で取引できてたよ?

そうですね。ですが、課題は残ります。海外送金する時の場合を考えてみましょう。


まず、送金手続きが非常に手間です。本人確認や取引確認書類が必要になります。通常の振り込みに比べて手数料も高くなります。

また、日本では銀行口座を持っているのは当たり前のような気がしますが、貧困地域では当たり前のことではありません。

世界銀行グループの報告(The Global Findex Database 2017)によると、世界の成人の約3割は銀行口座を持っていません。当然、お金を振り込みたくても、銀行口座を持っていなければ振り込むことはできません。

ここで仮想通貨の登場です!

スマホで仮想通貨ウォレットアプリをダウンロードさえすれば簡単に送金が可能となります。送金時間、送金手数料も圧倒的に短縮できます

僕は実際にアルゼンチンの方に仮想通貨を送金したことがあります!海外の人と関わりが持てて嬉しかったのを覚えていますw

2.データの改ざんが非常に困難

先に述べた公開鍵暗号やブロックチェーン技術を使うと、基本的にはデータの改ざんはできません。取引データは世界中の人が見ることができるので、改ざんしようとするとすぐにバレてしまうからです。

取引を透明化したこともブロックチェーンの革新的な点です。

厳密にはデータの改ざんはできるのですが、それをするには膨大な電気代がかかるので経済合理性がなく、改ざんが起きることはないとされています。

悪者が損する仕組みになっているんですね。
詳しくは「51%攻撃」と検索してみてください。


メリットについて説明してきましたが、現状は投機目的、もしくは価値保存の手段として仮想通貨が利用されているケースが多いです。

しかし、エルサルバドルという国では2021年の9月からビットコインを法定通貨として定めています

マクドナルドで仮想通貨決済をしています



日本でもヤマダ電機などの一部店舗では、ビットコイン支払いがすでに導入されています。

僕たちが日常で仮想通貨決済する日もそう遠くないかもしれません。

仮想通貨(暗号資産)のデメリット

仮想通貨は今までにない革新的な金融システムですが、当然デメリットもあります。

  • ボラティリティが大きい
  • ハッキングリスク
  • スキャム

1.ボラティリティが大きい

ボラティリティとは価格変動の度合いのことです。

要は、仮想通貨は急に価格が上がったり、逆に大暴落したりする不安定な通貨ってことです。

例えばこちらのツイートをご覧ください。

こちらはテスラ社のCEO、イーロン・マスク氏のツイートです。

ドージコイン(DOGE)という仮想通貨を連想させる犬の画像を投稿しただけで、DOGEの価格は前日比380%にもなる暴騰を起こしました。これはとりわけ価格変動が大きかった事例ですが、1日で20%価格が変動するということは仮想通貨では普通に起こります。

仮想通貨投資をする人は、短期的な価格変動に一喜一憂せず、長期的な視点を持ちましょう

時価総額上位に占める仮想通貨に関しては、短期で値崩れすることはありますが、長期で見た場合は堅調な動きをしていくと予想しています。

時価総額TOP10
出典 MORNIGSTAR https://tokens.morningstar.co.jp/

投資をする際には、事前に十分なリサーチが必要ですね。

2.ハッキングリスク

過去には取引所がハッキングされる事件が発生しています。パスワードの紛失には今まで以上に注意しなくてはなりません。

説明したとおり、仮想通貨に中央管理者はいません。そのため、自身のウォレットのパスワードを忘れてしまったり、誤送金をしたりしてしまっても、誰も助けてくれません。

大前提として、パスワードを複雑なものにする、二段階認証を設定するなどの対策も怠らないようにしましょう。

最も安全な管理方法はハードウェアウォレットで管理する方法です。
インターネットから切り離して保管するウォレットなので最もセキュリティ性が高いです。

Ledger NanoS 暗号通貨ハードウェアウォレット

3.スキャム

仮想通貨が注目されているのを良いことに、詐欺サイトが横行しています

そのため仮想通貨のプロダクトを利用する際は、URLをよく確認することを心がけましょう。
利用したいプロジェクトの公式TwitterからURLに飛べば安全です。

また、TwitterやDiscordでよくわからない勧誘が来ることもあります。基本的には全て無視しましょう。

仮想通貨の買い方

仮想通貨を買うには、国内の仮想通貨取引所の口座をつくる必要があります。

購入までの流れは以下のとおり。

  • 国内の仮想通貨取引所の口座開設
  • 仮想通貨取引所に日本円を入金
  • 日本円で仮想通貨を購入


具体的な購入方法はこちらの記事で解説しています。

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まとめ

本記事の内容を簡単にまとめます。

  • 仮想通貨とは中央管理者のいない世界共通の電子通貨である
  • 3つの仕組みにより、高いセキュリティ下で世界中の人と直接取引できる

仮想通貨はこれからますます発展していく領域です。

世界を豊かにさせるポテンシャルを秘めているのは間違いありませんが、黎明期ゆえに、詐欺に利用にされたりすることもままあります。



仮想通貨が浸透した世界では、個人の力が強まりますが、同時に個人の責任も増えます。
しっかりと自分で情報を取捨選択した上で、仮想通貨を利用するようにしましょう。

僕もみなさんに役立つ情報を届けるお手伝いをしていきます。

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  • この記事を書いた人

クリタ

2017年、当時13万円だったビットコインに全財産の半分をBET。それから日々、仮想通貨について情報収集しており、そこで得た知見をもとに発信します。

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